体重を気にするように血糖値も薬局でセルフチェック

血糖値食と美容

体重同様に自分の血糖値も気にしたい

管理栄養士の友人と電話でおしゃべりするなかで、こんな話になりました。

「ダイエット志向の女性もメタボ予防に取り組んでいるような男性も、体重は非常に気にするのに、血糖値を気にする方が少ないのはなぜかしら」

先に私はこのブログで、老化の元凶として注目を集める「AGE(エージーイー)」という物質が、皮膚細胞を傷つけてシミやシワ、たるみを作り出したり、毛根細胞にダメージを与えて薄毛や脱毛を招くなど、美容の大敵である、という話を紹介しました。

→ 美容を妨げる老化物質「AGE」を増やさない

このAGEという老化促進物質は、たんぱく質と糖質(炭水化物)が結びつくことによって起こる「糖化(とうか)」と呼ばれる現象によつて作り出されることがわかっています。

血糖値は糖尿病だけのバロメーターではない

食事や間食で糖質を摂りすぎていると、体のなかで糖質の代謝が間に合わず、結果として血液中のブドウ糖の濃度が高くなります。
つまり、血糖値が高くなるわけです。

言い換えれば、血糖値が高いということは、体のなかに余分な糖質がたまっているということです。

この体内にたまっている糖質とたんぱく質が結合、つまり糖化することによってAGEがどんどん増え、皮膚細胞をはじめとする体のあちこちで細胞の劣化が起こり、老化に拍車がかかることになります。

血糖値と聞いて糖尿病をイメージする方は多いと思います。

しかし、実は糖尿病以外の病気や健康状態にも、また美容やダイエットにとっても、血糖値は切り離せない関係にあるのです。

このことを是非知っていただき、ときにはご自分の血糖値もチェックしてみることをおススメします。

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血糖値は街の薬局で気軽に手ごろな値段でチェックできる

家庭で測定できる体重や血圧の測定値を健康状態のバロメーターとしている方は多いと思います。

しかし糖尿病の治療中、あるいは健診などで糖尿病の予備軍であることを指摘されているような方でもなければ、格別血糖値を気にして定期的にチェックしているという方はあまりいないのではないでしょうか。

それだけに、
「血糖値をチェックするように言われても、体重のように簡単にはチェックできない」
「いちいち病院に行って血糖値をチェックしてもらうのも面倒だ」
などといった声が聞こえてくるような気がします。

しかし最近は、わざわざ病院やクリニックを受診しなくても、街の薬局やドラッグストアなどで、気軽に血糖値を調べることができるようになっているのをご存知でしょうか。

「ゆびさきセルフ測定室(検体測定室)」と呼ばれる場所がそれです。

「ゆびさきセルフ測定室」で血糖値の測定を

「指先セルフ測定室」では、自己穿刺(じこせんし)と言って、病院などで採血する際に使用される注射針のような太い針ではなく、痛みの少ない専用のキットを使い、自分で指先から採ったわずかな血液をもとに血糖値などを調べることができるようになっています。

およそ20~30分もあれば、測定方法の説明を受けてから自己穿刺で採血し、結果とその説明を受けるまですべてクリアすることができます。

この測定室では、血糖値の他に血糖のコントロール状態がわかる「HbA1c」や、「TG(中性脂肪)」「悪玉のLDLコレステロール」「善玉のHDLコレステロール」などからメタボの判定に必須の脂質代謝を、また「AST(GOT)」「ALT(GPT)」「γ-GTP」といった項目から肝機能を調べることもできるようになっています。

ただし調べられる項目は各測定室によって異なります。

また、検査費用は健康保険の適用外ですから全額自己負担(自費)ですが、たとえば、
⑴ 血糖値:500円
⑵ HbA1c:1000円
⑶ TG・LDL・HDL:1500円
と、比較的手軽な値段で調べらます。

薬局により多少の差があるようですので、事前に直接確認し、納得のうえで予約するようにしてください。

「指先セルフ測定室」は全国2000店舗余り(2021年6月1日時点)の薬局やドラッグストアに設置されています。最寄りの測定室は、「ゆびさきセルフ測定室ナビ」*¹から検索できます。

なお、現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一部の店舗で「指先セルフ測定室」を休止している場合があります。まずは電話で確認することをおススメします。

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血糖値は食後は高くなってもやがては正常に戻るはず

そこで血糖値の話ですが、血糖値は血液中の糖(ブドウ糖)の濃度を示す値です。

食事などでご飯やパン、麺類、あるいはいも類といった糖質(炭水化物)を摂取すると、体内で代謝されて最終的にブドウ糖となり、血液によって全身に運ばれて、日々の活動のエネルギー源として使われます。

エネルギー源として使われずに余ってしまったブドウ糖の一部は、肝臓や筋肉などに送られ、そこでグリコーゲンとして蓄えられるのですが、エネルギーが必要な状態になったときに少しずつブドウ糖として血液中に送られるという仕組みになっています。

この流れに沿って、血糖値は食後は高くなりますが、健康であれば、血液中のブドウ糖がエネルギー源として使われるのに伴い、やがて血糖値は正常に戻ります。

血糖値が高いままの状態が続くときは

ところが、なかにはいつまでも血糖値が高いままの状態、つまり高血糖が続くことがあります。

たとえば、会議が長引くなどして、気づけばランチを食べるタイミングを逃してしまったということは少なからずあるだろうと思います。

そんなときは、手軽に摂れるスナック菓子やジュースなどで一時的に空腹感を紛らわすことになりがちなのですが、こうしたことが繰り返されると、食べるたびに血糖値が急激に上がり、やがてはその高血糖の状態がそのまま続くことになってしまいます。

次のいずれかに該当するという方は、食後一気に血糖値が上がったまま、なかなか正常に戻らないなど、血糖コントロールがうまくいっていない可能性があり、そのためにダイエットやメタボ予防の取り組みがうまくいかない原因になっているとも考えられます。

▪お菓子など甘いものが好きで食事代わりに食べることがよくある
▪ジュースや清涼飲料水をよく飲んでいる
▪ご飯やパン類、麺類などの炭水化物がないと食事をした気になれない
▪食べ方が早いと注意されることがよくある
▪周りの人に比べ自分は大食いだと思う

一口に糖尿病と言っても、スリムに見えるけれども実は糖尿病の一歩手前ということもありえます。

また、「やせメタボ」といって、太っていないのにメタボのリスクがある方もいます。

→ 太っていないのに生活習慣病になりやすい「やせメタボ」

まずは一度、「ゆびさきセルフ測定室」で血糖値をチェックして、自分の血糖のコントロール状態を知っておくことをおススメします。

そのうえで、測定結果に少しでも不安を感じたら、できるだけ早めに医療機関を受診すべきことは言うまでもありません。

参考資料*¹:「ゆびさきセルフ測定室ナビ